お弁当やペットボトル飲料などを買うために、つい立ち寄ってしまうコンビニエンスストアですが、よく店員に「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれるはずです。コンビニチェーン店でもポイントがつく店舗があり、「ポイ活の達人」は抜かりなくポイントを貯めていたりします。まずはできるところから始めてみましょう。
「ポイントが貯まるコンビニ」と「ポイントが貯まらないコンビニ」がある
まず、知っておかなくてはいけないのは、ポイントが貯まるコンビニと、ポイントが貯まらないコンビニがあることで、ここで言う「ポイントが貯まる」コンビニとは、「ポイントカードを提示してポイントがつく」店舗を指します。
これまでポイントを貯めてこなかった人は、コンビニでポイントカードを出してポイントを貯めることから始めてみましょう。
ポイントがつくコンビニで全国にチェーン展開しているのは、ファミリーマートかローソンの2つで、ファミリーマートでは、dポイント、楽天ポイント、Vポイントのいずれかが貯まり、基本ポイントは税込200円ごとに1ポイントです。そして、ローソンでは、dポイント、Pontaポイントいずれかが貯まり、こちらの基本ポイントは税抜200円ごとに1ポイントです。比較すると、ファミリーマートでは税込額が基準、ローソンでは税抜額が基準なので、わずかではありますが、ポイントは貯まりやすいのはローソンよりもファミリーマートとわかります。
セブン-イレブン、ミニストップではポイントが貯まりません。
自分が貯めたいポイントが一番、だが……
ポイ活をしたい時、結局、「どのポイントを貯めるべきか?」と考えてしまうものですが、答えは簡単で、 ズバリ、「自分が貯めたいポイント」が一番です。
コンビニでポイントを貯めたいなら、ある程度は消去法になり、「Pontaポイントを貯めたいならローソン」、また、「楽天ポイントやVポイントを貯めているならファミリーマート」となります。
ただし、少しややこしいのは、複数のポイントを貯めている場合や、ファミリーマートでもローソンでも貯められるdポイントを貯めている場合です。
先に述べたように、ファミマは税込金額でポイント加算、ローソンは税抜金額でポイント加算なので、わずかですがファミマの方が貯まるポイントは多いといえます。
そして、dポイントを貯めている場合で、ファミリーマートかローソン、どちらを利用しようか迷ったなら、2とおりの選択肢があり、(1)ファミリーマートでは毎月の2倍キャンペーンにエントリーして利用、(2)夕方16時以降ならば、ローソンで利用でポイントが多く貯まります。
詳しく説明すると、ファミリーマートならアプリ「ファミペイ」をインストールして、貯めたいポイントカードを連携、そして、2倍になるキャンペーンにエントリーしてお買い物をすると、通常なら税込200円で1ポイントのところ2ポイントがもらえ、2倍のポイントがもらえます(毎月エントリーが必要、キャンペーンポイント進呈上限はポイント合算して1,000ポイント/月)。
ローソンなら、夕方や夜間、16時~23時59分にはポイントカードを提示してお買い物すると、税抜200円につき2ポイントがつきます。0時~15時59分は税抜200円につき1ポイントなので、ローソンではお買い物時間にこだわることで2倍額のポイントがもらえます。
少しややこしく聞こえるかもしれませんが、「ファミリーマートならポイントが倍になるキャンペーンにエントリーしておく」、「ローソンなら夕方16時以降に利用する」ことを覚えておくことです。
使う時に1ポイントが2円相当になる!?
ポイ活では「貯める時」だけでなく「使う時」にもちょっとしたポイ活のコツがあります。それは、dポイントやVポイントなどの共通ポイントは、場合によって1ポイント1円相当ではなく1.5円相当や2円相当として使えることがある点です。
少し難しく感じるかもしれませんが、1万円をコンビニで使い、それを1.5円相当や2円相当として使うと、どのくらいの金額になるかを考えてみましょう。
一例としては、ポイ活をしている人はウエルシア薬局で「ウエル活」として、毎月20日にWAON POINTを使うと1.5倍額として使えることは、ポイ活をしている人にとっては割と広く知られています。そして、ファミリーマートで貯められるVポイントはWAON POINTに等価交換できます。
ここで、1万円を使って、ファミリーマートでVポイントを貯めます。もちろん、2倍になるキャンペーンにはエントリーしておきましょう。するとVポイント100ポイントが獲得でき、WAON POINTに交換して1.5倍で使えば150円相当になります。キャンペーンにエントリーせず、1ポイント1円で使えば50円相当なので3倍の価値の違いがあることがわかります。
一方、dポイントやPontaポイントなら2倍額でローソンの「お試し引換券」のクーポンと交換もできることも有名で、その方法だといくらになるか考えてみましょう。
1万円を使い、ローソンで16時以降に食品購入してdポイントを貯めた場合では92ポイントが獲得できる予定で、それを、「お試し引換券」で2倍額として使ったなら184円相当になります。
もちろん、コンビニエンスストアを使うにしても、常にポイ活を考えていると疲れることもあるため、会社に近いことや自宅に近いこと、あるいはコンビニの好きなメニューがあるなどで選ぶのもいいでしょう。
ただ、「ポイ活の達人」は、ポイントを効率よく貯めるには、何のポイントを貯めていくべきか、何時以降に来店したいかなどもある程度は戦略的に考えていて、実際、年間約40万ポイントを獲得した筆者も、ある程度は理解して動いています。とはいえ、初心者は、まず、ポイントがつくコンビニエンスストアでポイントを貯めるといったできるところから始めてみましょう。
文/谷口久美子